女かもしれないだろ。
先日、一人でちょっと散歩をする機会があったので、過去に使用していたプレイヤーを引っ張り出し、使用してみることにした。あえて最近ハマっている曲は入れず、入っていた曲はいじらず。
これが、なかなかいいものである。まるで気分は2020年だ。そんなことはない。
そんなわけで、私が過去に聞いていた秘蔵楽曲たちを簡単に紹介していこうと思う。今回はHIPHOPフォルダに格納されていた楽曲群だ。自分でも明らかにこれHIPHOPじゃねえだろみたいなジャンル分けしてるものもあるが、ご容赦願いたい。
せっかくなので、スポティファイで同時再生できるようにプレイリストを作成してみたのだ。久々に起動した。聴けばよろし。
正直なところ、音楽を愉しんでいる人間にとってはあまりにもメジャーで退屈かもしれない。でも洋楽なんて聴かないでしょ?おまいら。
じゃあ一曲目やで。
Eminemによる、Godzilla である。とりあえずYoutubeのリンクも貼ってみたが、余裕があるなら見てみてほしい。数字持ってる洋楽のPVはひたすらに面白いのである。というか委託会社がえぐいのか?
Eminem。黒人の文化として育ってきたHIPHOPに白人として殴りこんだ(いろいろあった)有名ラッパーである、薄。
畳みかけるような早口で単語を詰め込むようなラップスタイルが有名な彼だが、この曲は30秒に222単語という具合だ。活舌が独立している。楽曲の最後らへんね。
正直なところ何を言っているかはほとんど分からない。彼が早口であるからとかは関係なく、どのアーティストでもそう。なんなら日本人のラップとかも聞き取れないし。だがそれでいい気がするのだ。響きとして、トラックを構成する音の一部として楽しんでいる感じかもしれない。JPOPのあっさい歌詞で考察ごっこしてんじゃねーよ。
てかこれも今回紹介する楽曲に共通することだが、声が良すぎる。
特徴というか、曲がってようが細かろうが、全員芯があるのだ。HIPHOPのトラックの性格上音数が少ない分、やはり注目されるのは発声、リズム感なのだろう。大事だね。
Eminemはかっけえな、なんかシンプルに。
で、トラックにも触れておこうか。ビート。
Aメロはキックとベース、あとハイハットとスネアと一部SEのシンプルな構成。正直なところ、スネアとかキックの音色はアーティストごとに大差はない。
特徴的なビートを作るアーティストももちろんいるが、声を邪魔しない程度にシンプルなものが良いのだろうか。私は打ち込みで楽曲制作をすることがあるが、特性上音数をついつい多くしがちである。正直このくらいシンプルでも楽曲は成り立つのだ。本当に頭が下がる。
で、Aメロでちょくちょく登場する、キコキコ音。クイーカみたいな。
【#ニコ生音楽王】
— ニコ生☆音楽王 (@nicomusicking) 2017年12月6日
加藤純一がクイーカに挑戦⚡️
オーイシ×加藤で「ようこそジャパリパークへ」をセッション🎶
見逃した方はタイムシフトで‼️https://t.co/FOG0owURpM @Masayoshi_Oishi @unkochan1234567 pic.twitter.com/MS7fF3G6n3
これ、いま流行りの日本の曲でも聴ける音である。
これ。キコキコ。
既聴感があったが、おそらくサンプルが全く同じなのだろう。
別にパクリがどうこうとか騒ぎ立てるつもりは全くない。HIPHOPにはサンプリングと呼ばれる、他人の楽曲の一部を自分の楽曲に取り込むという著作権すれすれ、むしろアウトにされることもある行為があるぐらいなので、音が一緒だからなんだって話である。ただおんなじだねって話でした。トラックメイカーとして意識はしているのだろうか。
次にBメロ。ここで忘れてはいけないのは、featuring相手のJuice WELDの存在である。
要はこの楽曲におけるゲスト的存在なわけだが、実はこの楽曲が発表される直前にドラッグの多量摂取による副作用で亡くなっている。前に貼り付けたMVの最後には彼を偲ぶ映像が挟まれている。残念な話だが、HIPHOPはもともとギャングやストリート育ちのアーティストも多く、いきなり逮捕されたりあるいは殺されてしまうということも多々ある。
↑私の推しの一人であるマシュメロとのコラボ楽曲。これも要チェケラだ。
楽曲に話を戻そう。いかつい見た目に反して、甘い歌声を出すのだ。彼は。Eminemとのボーカルの違いがはっきりあれど、この楽曲には欠かせない存在でもある。残念だ。
ビートはBメロに入る際、ベースラインがオケヒか何かに1フレーズだけ切り替わるのが良い。ストリングスとかには弱いのだ。
続いて2曲目。
またビートがいいんですわ。なんというか、プログレというか。highest in the roomとかみたいに、同じビートループではなく、ラップ部分が終わってからの数小節での展開のさせ方が非常に上手なんです。壮大な物語性を作るのが得意なんですかね。
↑MV良すぎ
それじゃあ3曲目でもいきましょうかね。
おい!なんかYouTubeの形式が違う!すぐ見られるタイプじゃないじゃん!なぜ?
過激だから?
お、いけた。せっかくなので翻訳付きで見なさい。6ix9ineによる PUNANI 。
見た方ならわかると思うが、衝撃的に中身がない。
まあこの人間に中身を求める方がアレなので、気にしない。
一度歌詞を聴いてしまうとノイズとなってしまうのでもったいないかもしれないが、韻の踏み方、響きいわゆるフローが天才的に上手。彼のしゃがれた声に合っている。
ちなみに30秒あたりの叫び声のような効果音は、おそらく松本人志氏の声をサンプリングしたものと思われる。彼のこのシーン、なぜか海外でミームになってるんですよね。
ざっと紹介。やはり目を引くのはこの奇抜すぎるビジュアル。
6ix9ineはラッパーなのだが、過激なリリックや他のラッパーに対するプロレス(?)などが賛否あるらしく、アンチもなかなかに多いという。
児ポや殺人関与の疑いなどで逮捕歴があり、後者の方は終身刑の可能性もあったのだが、味方を売ることで回避に成功。2020年に出所、半年の自宅監視を経てのこのMVなので、なんかいいね。楽しんでて。
ちなみに彼の別名義(?)であるTekashiは、とある日本アーティストの影響と言われている。なんなら安全だし日本に移住したいとかいう話も出てたような。今はどうなったか知らんけど。
4曲目にいこうか。4曲目はカルチャ/ツミキ feat.初音ミク
2020年じゃねぇじゃねーか、と言われるかもしれないが最近ハマってるからしょうがねぇだろ。
私の推しアーティスト(すーちゃんことひらさーさんではない)が歌ってみた動画(ミクさんとのコラボ)をだしていたので聞いてみた。いや、いいね。歌ってみたの方は前述した推しアーティストのファンの方がイラストレーターとしてイラストを担当している。これまたうまい。
本当は歌ってみたの方を見てほしいところだが本家様を載せずに歌ってみただけを載せるのは歌い手文化的に御法度な気がするので両方載せておく。どっちも見てくれ。1つ目が本家、2つ目が歌ってみた、である。
カルチャ / ツミキ feat.初音ミク - YouTube
【Adoと初音ミク】カルチャ 歌いました #MikuChallenge - YouTube
今回懐メロ(個人的)を聴いてみて思ったのだが、歌というのは思い出まで吸収してくれるのだな。いや、何が言いたいかって、2020年に聴いてた曲を2024年に聴くと2020年に自分が経験したことが少し蘇って懐かしい気持ちになる。
いやー、なんか落ち着くね。
私の激浅振り返り企画に付き合ってくれてありがとう。またこんど!