うしずぼ日記

ひゅ~ん

ありがとう、激安スーパー

授業を終わらせ、へとへとになって帰路へ。乗り換えの接続が悪く、20分ほどホームで座り込む。今日も大変だった、と頭痛が訴えてくる。

幸いなことに電車では座ることができ、隣の友人としょうもない雑談をして暇をつぶす。西日が眩しく、皮膚が焼ける音がした。

目的地に着いたことを知らせるアナウンスが体を軽くする。あとは帰るだけだと振り返った瞬間、中学の教師が眼の前に立っていた。

 

は?

急いで目をそらす。そっくりさんの可能性もあるし、その先生にはおそらくきょうだいがいたはずだ。それに違いない。おい今名字呼ぶな、バレるだろ。

逃げ出すように改札を通り抜け、自転車を走らせる。家とは正反対だが、今日こそ寄りたい場所があった。

その場所とはスーパーのことだ。スーパーと言っても激安スーパー。そこらのに比べて飛び抜けて安い。

私の目的は菓子の買いだめにあり、この土日、そしてその先の平日の質をより高めることが期待される。

少し前までは帰路にそのスーパーがあったので気軽に寄れたのだが、今ではすっかりご無沙汰である。時間も力もない私は駅の近くの薬局やコンビニでモノを買うことが増えてしまい、そのスーパーのありがたみを忘れてしまった。

 


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余談だが、現在通っている場所にはコンビニがある。しかしながらおそらくチェーンではないので、値段は勿論品揃えの偏りが凄い。

画材は多少割高だが圧倒的な品揃え。

栄養ドリンクは全種類あるのかと思うぐらいに品揃えが良い。カラフル。

すっかり暑くなってきたこの季節にぴったりなアイスクリームだが、1つ170円ほど。到底簡単に手を出せるものではない。

おにぎりはコンビニで買えるビニールタイプだが、なぜかパンはスーパーの袋パンがコンビニパン価格で売られている。

文句ばっかりじゃないか、他の所行けよ。そう思われても無理はない。勿論食堂は2つもあるので、ご飯が食べたいのならそこでも十分かもしれない。ただ、最寄りのコンビニチェーンは往復20分強だ。搾取される側はどうしようもない。

 

話がそれたが、不便な立地かつ忙しさにかまけて粗雑な金遣いをしていたかもしれない。まあそのコンビニではアメぐらいしか買っていないが。そんなわけで自責の意味も込め、久しぶりに激安スーパーに。

 

安すぎる。

 

不況円安をものともしない、地球を割るほどの安さ。本当に反省するほかない。

 

感動した。

コンビニや普通のスーパーはもう2度と使えないかもしれない。とりあえず欲しいものをかごに入れる。

 

アイスコーナーには学生服の少年がいた。背格好から私とそこまでの年齢差は無いと見た。今日は金曜日。彼もまた、過去の私のように癒やしをスーパーに求めていた。

 

会計は1000円ほどで済んだ。その場で卒倒した。袋いっぱいの菓子を見て、思わず写真を撮ろうかとも思った。数時間前にカメラの課外活動をしたばかりだからかもしれない。

「これだけ買って1000円や!」と。グループに送ってやったら良かったかもしれない。大半が一人暮らしを始めたばかりのグループにとって、土地に慣れた友人のタレコミほど助かることはないだろう。まあいい。今は自分の小さな幸せを噛みしめる。

少ししてラインを見たら、グループの一人が鍵をなくしたらしく、誰か泊まらせてくれないかと頼んでいた。可哀想だ。